bridlenのblog

靴のメーカーがファクトリーの精度で クライアントからのオーダーも無いのに 自分勝手な発想と企画で 従来の流通では世に出せなかった 高品質と低価格な靴作りに取り組む様子をお伝えします。

カテゴリ: ファクトリー&製作風景

前回の続きです

粗削り後 木型は機械で 更に面取りをされ ツルッとします

そして 木型が滑らかに成形された後 トゥと踵のヘタ(バリ)↓を 
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丁寧に 一つづつ 手作業でトリミングします
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何度もゲージを使って 慎重にトリミングをしています
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踵側も↓ 同様に
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キレイに削れています
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更に 木型を靴からテコの原理で、抜く際に使う 穴にスペーサーを打ち込んで↓
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だいぶ完成してきました
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 最後は 踵の底面側に釘、貫通防止の為の スチールプレートを取り付けます
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このプレートも モールドを使って 木型工場で作成されています
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ただし BRIDLENの靴は踵に釘が残る 一般的な、つり込みをしていないので
BRIDLEN木型には スチールプレートは必要有りません^^
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通常の木型はここまでですが 

鼻緒サンダルの木型は↓の様に 
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鋸によって 鼻緒が挟まる溝をカットします
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お疲れ様でした^^

木型 完成です
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木型の中には こんな大きなサイズも・・12インチでした^^:
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最後に 不要になった木型達は・・どうなるのか

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現在の木型が 木ではなく 樹脂素材である理由は 

樹脂は変形をしない素材であるという事と 

 樹脂は溶かされて  また新しい木型に生まれ変われる  リサイクル素材だからなんです

・・これだけ集まると  アートですね^^


今回は 木型工場見学です^^

つまらない・・? ま そう言わずに どうかお付き合い下さい!

靴メーカーでも 意外に自由に見学出来ない 領域なんです^^:

なぜ?・・ 理由は簡単 パクリ防止です!

木型は各、靴メーカーの命!  社外秘ですから

 それを委ねられた 会社(木型工場)としては 秘密厳守の使命があるからなんですね


ということで ・・  是非ともご紹介したくなる訳です^^


いつも 現地(工場に)に来て 開発の仕事は まずは 木型から

何回も足を運んで お世話になっている事もあり

オーナーに直々 撮影の無理なお願いをしたら・・おk! 出ました(ラッキー♪) ・・いいんかい?^^:

まず 木型の原型ですが  木型師(モデリスト)が作った物等を持ち込みます

今回のBRIDLENのミッションは 弊社、木型師所有の お宝木型の改良です^^
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 これ↑は1950年くらいにアメリカ軍で実際に採用された 軍靴のプロトタイプから起こした木型です

米国インチから英国インチに変更して ヒールの高さ調整をして

中折れの量産用木型を作る依頼です


それはさて置き・・ 工場見学なので 木型の量産までの大まかな流れを

ご説明^^

オリジナルの木型のトレース(スキャニング)に入る前の作業は 

古典的な木型師の様に 手作業の パテ盛りと 削りの作業です↓ 
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原型になる木型(これは他社のものです)を 踵とトップを固定し、軸にして 木型を回転させ 

ローラーで周囲をトレース(スキャニング)していき データをCAD(PCの専用ソフト)に取り込みます
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3Dで取り込んだデータに マニュアル作業で改良を加えていきます
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PC上で 形が決まると 今度はCAM(PCソフトと連動した機械)にデータが転送され

いよいよ工場内で 木型の生産作業に入ります
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上の写真のモニターは下の写真の機械のモニターです

この機械で 左右を同時に 粗削りします
やはり 踵とトップを軸に 回転させ 削っていきます
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木型の素材は樹脂です 木型っぽい形をした 大きな塊がセットされ
 
粗削りされます 粗削りが終わると こんな状態です↓
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そして これを↓の様に 分割をして 木型が靴から抜けるように
木型の中間で、木型が折れる様に ジョイント(メタルパーツ)を組み込む作業に入ります
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こんな 鋸↓を使って
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溝↓を作ります
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この溝↑に ヒンジになるメタルパーツ↓を組み込みます
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そして 組み込んだ ヒンジをピンで留めます
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続きは 次回です^^



前回は ビブラム・ドットポイントのソールについて
その 完成度の話など 主観を 少しお話しましたので

ちょっと 裏話的な ソールに関わるその他の仕事も
ここで お見せします

ソールの完成度に 意識が向くのは他社製のソールを使うだけではなく
自社でも いくつかの開発製作監修をしているからなんです

これは 今 インドの工場でサンプル製作に入っている
フランス軍の底材の イメージデザインなんです^^
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こんな風に図面からイメージを起こして

この様に サンプルになっていきます

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大まかなデザインだけではなく
ゴムの肌目や 各、エッヂ部分の精度 反り 等 細かなディテールを 
この段階でチェックしたりします
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こういう 仕事もしているせいで

ラバーメーカーの 仕事ぶりには とても関心が高いです^^

私のラバーに 対する関心は 特に
単純に高度な成形技術による完成度だけではなく

人工物にも拘わらず 自然物の革のように ラバーにも 

味わい 雰囲気 というものが有るところです

それは質感や量感 色や素材感で
これがまた 革同様に 奥深いんです^^:

ちなみに こちらは 同じくインドで生産・監修している
英国軍の靴です^^

この底 かっこいいです

もう 何十年変わらず採用しているソールで

無骨な大柄なデザインでありながら まとまりの良さは
あっぱれ 英国デザイン と言った感じです

靴になった時点で マッケイ縫いの溝に 特殊シリコンで水止めしているところが
ワイルドで 好きです^^
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靴はこんな感じです

革が 単なるコーティングのガラスタイプではなく 
ウルグアイ産の フルグレインにフィキシングをした 高級原皮(ヨーロッパ原皮より高い)です

裏は 軍靴でありながら カーフライニングです

軍の仕様は マット調で納品ですが 回転ブラシで磨くと ビカビカのツヤまで出ます
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この 英国軍の靴って 靴として(ファッション的に)独特な魅力があって
 今のカジュアル・コーデに 合いやすいんですよね^^

 軍靴が 流行で 今、ちょっと来ている というのもありますが・・

赤羽のワークブーツでは主張が強すぎ
でも それに代わる靴が無いと 感じてた方々 多いと思うんです

ノーズやトゥ先は オデコでも極端エッグでもなくて
やっぱ 本物って感じの 大人な野暮さがあるんです!

プレーントゥは こんな感じ
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実は ちょっと ビジネス上の特権で 転売禁止(シリアルナンバー付ですから^^:)のこちらの靴を
少量、分けてもらい 今回、こちらで販売しています

価格は ¥8000~¥10000のようです (¥1 スタートもあるとか・・)

ご興味あったら 是非是非 チェックしてみて下さい
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/tiendalibre1962

ジャンク中縞 (これ うちの会社のオークション担当部長の名前です^^:) でも 検索出来ますよ
 
オマエ商売してるのか!  と突っ込まれそうですが・・

商売染みて無い 価格なので ここでも、ご紹介なんです^^:


この靴 ほんとレアで かっこよくて 良い靴なんです
(私としては BRIDLEN買って欲しいのですが^^:)

BRIDLEN製作に あったている ルーリッジさんのお二人も
最近 毎日、履いて頂いている 底材のプロで オシャレなルーリッジさんに気に入られる逸品です^^

↓ 圧着の達人 大園氏+英国軍靴ストレートチップ ツヤ出して履いてます^^
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履き心地 コーデ 素材のレベル
どれを取っても 単に英国軍と言う 付加価値以外にも パフォーマンスの高い靴です
  
 今日は・・話がだいぶ  逸れました・・^^:


逸れ ついでに さらに

PS/  今回の ジャンク中縞の オークション何気に見ていたら

ありました! レア物^^

英国軍衛兵のブーツ+フランス軍 旧ラバーソール
(今回、御紹介した仏軍の原型ソール)

両国本物を 独断?勝手に^^:合体させちゃった スペシャルモノです 25.5センチ相当です
 
そしてGY(グッドイヤー)です
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PC画面撮影したので・・ よく見たい方は こちらのページにGO!してください
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過去に自分が履きたいから 7足だけ 作ったものです^^

¥15000ついてました・・ありえないですジャンクさん  悲しい・・::

販売開始時期が 予定より大幅に遅れてしまい・・
 はっきりとした販売開始予定日の告知が出来なかった為 ブログの更新も出来ず

BRIDLENの商品 並びに、当ブログに関心を寄せて頂いていた方々には
多大なご心配と 御迷惑をお掛けしていることを この場を借りて
心より 深くお詫び申し上げたいと思います。

本当に 申し訳ございませんでした。  ごめんなさい・・

遅延の理由は BRIDLEN販売の要である HP・ドメインの製作が
私の段取りの悪さで 肝心の商品写真の撮り直しや、ショッピングカートの改良・変更・・等々で
ここまで 遅れ込んでしまいました。

今月 3月中には販売開始が出来るよう 現在 奮闘努力をしております
どうか もうしばらく お待ち下さい><

商品の生産は まだ、充分な量ではございませんが
こちらは 着々と入庫しています。

せめて今回は その近況報告をするつもりで
投稿いたします。

以下 1月にインド工場にて撮影した量産風景です。

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日本に向けて 出荷を待つ靴達です。
BRIDLENのボックスは EUから輸入したリサイクル紙の地の色を生かしたデザインで
シンプル&ハードです


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台車に乗せられた マウンテンタイプのカジュアルシューズの初回ロットです
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そして クラッシックラインの靴達の初回ロット
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ハンドポリッシュを施される Wモンクストラップのロットです
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ハンド ポリッシュはこんな感じに丁寧に丁寧に
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中段はコードバンタイプのチャッカじょうだんーブーツです
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上段 2段目はビブラム ドットポイントのアウトソールが付く予定の 
ダークブラウンのストレートチップ 下段には グレイン型押しのUチップが見えます
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ブラックのストレートチプとUチップのロットです
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クラッシクラインの360度マッケイステッチの様子です
練りコルクもみっちり仕込んでありますよ
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商品の量産の方は こんな感じで進んでおり 既に 日本で
底周りを担当して貰っている ルーリッジさんから 週単位で着々と完成品が入庫しています。

その様子は また後日 御紹介させてもらいます。

PS/ 今回はインドからの投稿なので・・いつものことながらネット環境が悪く・・かなり不安です

インドの工場でで10年ほど 生産を手掛けている英国軍のオフィサー(ホワイトカラー)向けの
レディースシューズです


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羽の部分に丸みがある パターンで些細なとこですが 
トラッドでありながらオリジナルで可愛いです^^
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木型はオデコじゃない セミスクエア
いかにも英国木型という感じで 良い意味 軍モノ し過ぎてません
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カラーは黒だけです
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アッパーは 1.6ミリのかなり高級な原皮を使用してます
もちろん英国軍の指定の限定革で ウルグアイでなめした特殊なルートの革です

仕上はブラシでツヤを出すタイプです ブラッシング後は
いい感じのガラスタイプになります

今回 特権でBRIDLENオンライン用のクラシックにも使っています^^

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底材は マッケイを施した 革底に フィリップのラバートップに メリーソールです
押し縁 ウエルトは使わず ベンズにそのままアタッチする製法です

サイズは各サイズSMLの幅対応があってかなりのサイズ展開です


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 練りコルクもしっかり入っています
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コバは張り出さず 攻め込んだトリミング
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今回も検品来た軍の出張者と一緒でした
彼とは20年以上のお付き合いです^^
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英国軍の生産管理は現在 自社のビジネスではないのですが・・ 
英国軍向けのグッドを作っていた時代からのお付き合いなので 
生産時の品質管理は 今も自分がお手伝いをしてあげています。

英国軍はとくに スペックの管理が 厳密です^^:
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ヒールは40ミリ ウエルトが無いので 見た目が ちょい華奢で レディースっぽい感じです
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これが 英国軍靴用のタグです

えと・・ 今回 この英国軍レディースをご紹介したのには 実は訳があって^^

この靴を ちょっとポップでライトでイージーな感じ? に 
BRIDLEN仕様として アレンジしてしまおうかと思っています

まだ アイデア段階というか プロトですが
それも追ってご 次回、紹介したく 今回の記事を載せました
 

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