bridlenのblog

靴のメーカーがファクトリーの精度で クライアントからのオーダーも無いのに 自分勝手な発想と企画で 従来の流通では世に出せなかった 高品質と低価格な靴作りに取り組む様子をお伝えします。


 


 今日は 去年から開発中のマウンテンタイプのカジュアルを 紹介します!

 海外メーカーのマウンテン系タイプの靴は今っぽいコーデにも合わせやすく 個人的に大好きな靴のジャンルです 自分でも普段履きに他社の本格的なものをよく履いています(タウンユースとして)。
 
 以外にデザインもスポーツメーカーの靴に比べると 天然皮革を使用している靴が多いせいか 色鮮やかだけどシックな印象でシンプルなものも多く、つい買いたくなってしまいます。  
 ただ それでも欲を言えばデザイン的に 『もうちょっと こうだったらいいのにな』 とか思ってしまい… いっそのこと  と言う訳で作っちゃいました!
 
 まず コンセプトですが自分的にはタウンユースが目的な為 マウンテン系のシルエットだけ残して 徹底的にデザインはシンプル色鮮やかだけどシックなカラーと 上質な素材感だけにこだわって作ることにしました。

 プロ使用のトレッキングは機能重視の為、あれもこれも付けて…という結果がデザインになっていますが タウンユースには盛り過ぎ感があるので こちらは マウンテン系の靴のワクワクさせられる要素だけを残して要らないディテールはバッサリ切り捨て 流行に左右されず、幅広いコーデに合うカジュアル という方向性で デザインをしました。


こんな感じです

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 オレンジはヌバックを採用 アイスブルーはスエード アンタラサイト(黒に限りなく近いグレーのこと)もスエード…  『この色はこの素材が一番綺麗でしょう!』といった風に 色ありきで素材をチョイスすることにしました。 だから カラーによりヌバックかスエードの素材が混在したカラバリになっています。 あと、どの色もオリジナルの色で何度も作り直して色出しをした こだわりカラー達です!

 

 ノーズとかかと部分には イタリアのASTEKO社のレザーにラバーをインジェクションした(焼き付けたもの)素材を採用して バンパーの様に傷、汚れ防止とデザイン性を兼ね合わせています この一見ラバーの素材がヨーロッパ臭プンプンで とても良い味出しています!  色はマットブラックで、ただのラバーより リッチ感もあり ブラックと鮮やかな色の起毛素材とのコントラスト、マッチングはまさにナイスです!

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 デザートタイプのチャッカーも作ってみました どちらのタイプもすっきり見えるように履き口には この手の靴にありがちな厚手のパッドは敢えて入れていません。

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 まだソールを付けていませんが ソールを装着後、続きをまたUPします










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 はじめに このブログの目的について お話します。

 26年前からスペインの靴メーカーとして活動をしています(本家のブランド名は別ブランドです)。 ここではその、お家芸であるグッドイヤー製法以外の靴を中心に紹介していくつもりです。 されどグッドイヤーメーカーとして培ってきた視点や経験を元に 自分が作って売りたかった靴 実現したかったプライスを、 実行するための過程をご紹介させていただきます。

 平ったく言えば 工作レベルではない。インダストリーレベルの機械技術や、匠の技 企業力による良質な素材の確保 それらを背景に まさにファクトリーの精度で クライアントからのオーダーも無いのに 自分勝手な発想と企画で商品と価格作りに取り組みます。

 『本物の靴工場を自由に使って 勝手に好きな靴作っちゃえ!』

 役得で少量こんな靴作って こんな価格で売っちゃいます! ということのお知らせブログにしていきたいと考えています。
 
 価格に関しての補足を付ければ 革靴は雑貨の中でも特にコストが高く プロが本当に高品質だと思う靴を安く売ることは 靴のマーケットではまだ ほとんど実現されていないことだと思います。
 小売店がメーカーから仕入れてネットや直営店で販売しているケースでは(流通コストの簡素化だけでは)価格を下げる事に限界があります。 同時に商品の内容を上げることを考えれば尚更、無理なことです。
 メーカーが直接広め販売する以外にはびっくりするような 内容と価格の実現は難しいと思います。 更に言えば、それは個人規模のような小さいメーカーであっても 今度は素材や手間(生産性の低さ)等の理由から 原価コストそのものが高くなりがちで やはりドリームプライスの実現は難しいです。

 ちょっと 説明が口説くなりましたが あえて 自分達が消費者と生産者どちらも満たされ報われる、今後の理想のあり方、繋がり方を目指して 靴作りと価格作りに今更ながら 専業(メーカー)として 手探りで取り組む作業に少しでも関心を持っていただければ嬉しいです!
 

 

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