前回の 続きです^^
実は 今回も タイトルを書くときに・・ちょっと 悩んじゃうんですよね
NEWコンセプト・・??って まったく曖昧で いかんのですが・・ この開発のコンセプトを一言で
表現出来る ジャンルというか 製法というかが ・・見つからないんです><
自分の考える 今日的な靴 これから履きたい靴をイメージすると・・
コーディネイト(ファッション)的な面からは = オン・オフのスタイルを靴が決めつかけない
軽い・柔らかい = コンフォートなデザイン・表現では無く
独創・独自性の面は = シンプルだけど クラス感を維持できる 素材の良さ
(いい刺身は わさびだけで頂きたい ・・みたいな 素材のチョイスと料理の仕方)
価格的には =昭和の カローラやセイコーみたいなイメージの値段
(日本製品の信用を世界に築いた 低価格=高品質がイメージ)
etc//
↓は どれも セミ・アンライニングな上記のコンセプトに由来する 開発サンプル達です
これから来る 新しいニーズを 上記の様に イメージすると きりがないのですが・・
まさに 靴に拘っていた人も 行き着く、 落ち着ける、普段着な靴
が 作りたいんですよね^^
前置きが 長くなってしまいましたけど・・ ゆえに こんな開発をしている
ということで やっと^^: 前回の続きです
口周りは 裁断面のエッヂを綺麗に見せたいので パンチングからスムースに戻しました
ライニングは 素材も、取り付け方も ふんわりです
↓が ライニングをアッパーにふんわりとめる糊を噴射する機械のノズルです
↑ 糊スプレー後は 糊が付いていないように見えるくらい 糊が点状に薄く均一に 塗布されています
表から見ると ちゃんと 緩い感じが 保てて居ます
このコンセプトの靴を作る上での ハードルは なんと言っても
原皮の柔らかさを生かすため 部材を少なくシンプルに作ると 靴の形が崩れやすい
しっかり、かっちり作ると 形は出るけど シワが残り易く 原皮の風合いも損なわれる
この表裏な相反する長所を いかに共存させるかが 難しいミッションです・・
底が付いていませんが アッパーを 釣り込んだものを使って
柔らかさや、シワの出方、 革の風合いが生きているかのチェックです
グニャっと 曲げて
いい感じです! シュガーリンク(小シワ)は アンライニングを100%としたら
こちらは 90%以上は 復元できてる感じです
↑↓の写真は さっきのシワの部分です
普通の作りのドレスのアッパー(左)と 今回のサンプル(右)の グニャした後の 復元性の比較です
底材が付いていないので ・・ま ちょっと 普通タイプのシワの残り方が 大袈裟ですが^^:
これが うだうだと拘って 書いている ひとつの 目に見える違い、根拠なんです^^
この折れシワの違い見て 天然の素材の強みを生かせれば
革の先天的な性質(復元性)って 凄い!!! って思えませんか?
また 開発が進んで靴になったら 是非ご覧に入れたいです^^
うだうだに お付き合い ありがとうございました!
BRIDLEN HPに関する お知らせです^^
BRIDLEN HP 開設にあたって
すでにご注文お買い上げ頂いた 皆様には、この場を借りて
スタッフ一同、心より お礼を申し上げます。
本当に どうもありがとうございました!
並びに
初回は 在庫点数が少なく 御迷惑をお掛けしておりますこと
本当に 申し訳ございません。
HPで在庫無しと 表示が有るものも 近日中に入荷予定になっています。
是非 HP内、お問い合わせフォームから どんなことでも
御気軽にお問い合わせ頂ければ
誠心誠意 お応え、対応させて頂きたいと 思っております!
このモデルのこんなところが 見たい 聞きたいなど
どんどん 御質問頂けると 幸いです
皆様からの お問い合わせ スタッフ一同 楽しみにお待ちしております^^
どうぞ宜しくお願い致します。
米軍靴木型その後と NEWコンセプトの開発サンプル 1
さて
木型工場の見学が終わったところで
この日持参した 年代物 米軍靴プロトタイプから起こした
開発用の木型はどうなったかというと
白がオリジナルから取ったソリッドのコピーで 赤が修正後の木型です
英国インチにグレージング変更意外は
出来るだけオリジナルに忠実にお掃除しました
この木型 改めて見ると トゥーは軍靴にありがちな オデコの印象は無く
意外と エレガントでスッキリとした 普通にクラッシックな印象です
甲の立ち上がりが 米規格とは思えない程(米木型は甲が低いものが多いです)
立ち上がっていて この立ち上がりが とても綺麗で特徴的です
・・木型じゃ 靴のイメージが湧かない ですよね^^:
ということで 紙型を早速、作って
アッパーを作って つり込んでみます
トゥーの感じです
個人的には すごく◎です!
さて このアッパーなんですけども 単に木型を見るだけの目的で
作ったのではなく BRIDLENのNEWコンセプトの為の
技術サンプルのアッパーなんです^^
コンセプトは アンライニングからインスパイアされた
シワの出難い 形の崩れない 革の肌触りや 風合いを実感できる
オンにもオフにも活躍する靴!
カジュアルなアンライニングと ドレスの真ん中
見たいな靴です^^
とにかく 革に拘ります!
まず アンライニングと違うのは シュリンク(シワ加工)した革では無く
スムースな感じで仕上てみたこと。 厚みはアンライニング同様 2.2ミリ~2.4ミリです
それに パンチングを施したライニング(カーフ)を 出来る限り 糊を付けずに
組み合わせました
こんな感じですね
他の技としては
ブーツじゃないのに ダービー(外羽)には クリッピングをしてあります
肉厚だから 柔らかい革でも しっかりクリッピング(甲の癖付け)が出来てます
先芯とヒールは 革の表情を 壊さない アンライニングの知恵
革(ベンズ)の先芯とカウンターです
BRIDLENのアンライニングは エンジョイ・レザーがコンセプトです
このコンセプトの幅を広げる為の NEWラインですから
こちらもアンライニング同様、出来るだけ 簡素にシンプルに まとめてあります
部材が少ないのに 形が崩れない!
その為には
簡素な作りにする為、故に 多くの手間と 上質な革と材料を使う
これが 種明かしの全てです^^
シンプル=チープではありません!!!!!
シンプル=リッチです!!!!!
プラス
シンプル=超 難しい>< ・・です(笑)
・・おっと また語ってしまいました・・^^:
では続きは 次回に